ハトポッポ / The ピーズ

二日酔い。いい年して二日酔いか。おかしいくらい笑い、それから酒を飲み続けた。深夜まで。新歓なのになにやってんの?
結局、ここにきてみると、自分がいったい何をしたのか、何を達成したのか、ほとんど自信がなくなってくる。
まあそんなものではあろうと思う。入学当初から較べるととてもとても遠くまで来たような感慨を抱くが、でもそれって自分の視界にべったり密着しているせいで歩幅が大きく見えるのだという気はするし、進歩したと映るのは単に周囲の環境が変化して相対的にパフォーマンスが向上しただけだったりする。もちろん、そればかりではないとも言いたいが。いや、むしろ、環境の変動にともない縁起的に生じたかりそめのパフォーマンスの向上を経て、ひとはすこしずつ進んでいくのかもしれん。
この期に及んで学んだのは、処理しきれない量のアルコールをすでに摂取していたとしても、さらに酒を飲み続けることは別に困難ではない――身体レベルで拒否されることはないということである。まあだから二日酔いするんだって理屈なんだけど。けっきょく心の眼で見極めるしかないですね。
気づくとあの人が自分の顔をのぞき込んでいるイメージが一瞬かすめて、夢から覚めた。