沈黙くん

メモメモ。近頃の俺はどうかと思う。近頃の俺は、「いいかげんな話」に対する感受性が高まっていてまずは疲れる。あっ俺いいかげんなこと言ってるなと思ったら言葉に詰まるし、いいかげんな比喩とか周り見てない断定とか思慮の足りない哲学的立場の表明およびそれに伴う一様の同意、みたいの見てると「それはおかしいだろ」と言いたいけれど話に割って入るのもアレなので結局抱え込む形になって帰ってくる。世界は詭弁で満ちている。俺のクリティカルシンキングが火を吹くぜ。
まあそれはいいんだけども、具体的な解決策としていま二つの道が見えている。ひとつは「それはおかしいだろ」を感じたその場で表明する道であり、いまひとつは表明をすっぱりあきらめることである。もちろんどちらも直ちに十全な形で実行できるものではない。前者には所謂アサーション・スキル的なものとか、あるいは単純に鈍さや肝の据わりが求められる。まあ改善法はわかっているのでせいぜいがんばろうというしかない。後者には、わりと高度に合理的な納得が必要と思う。「今はムリだ」とはっきり認識すること。沈黙がとりうる最善の選択肢であることを見出すこと。
まあ実際は両刀使いである。べつにふたつの解決策は矛盾してないしね。そのつど適切なほうを使いつつ、より快適な状態を目指していくことになる。