日記

最近、目が覚めると右手に血が通わずしびれていることがある。二度寝以降によくみられる気がする。右手はあおむけの腹の上に載せられている。そこまで血液が及ばないのだろうか。そういえば、ちょっとしたことで鼓動が激しくなったり、かと思えばあまりにもかすかで手を当てても鼓動が感じられないくらいのときもある。
会社説明会というものに行ってきたが特に面白いものでもなく。まあ自分の将来のこと考えさせられるアレではある。
帰り、部室 A に寄ってだらだらして、それから帰宅し、食事ののち詠める:

感情が鈍いというのはよく思う。判定を下さないというか。きっと世界にはほんとは意味なんてどこにも隠されてないのだが、でもわれわれはそれに無理を強いて意味の網目のなかに世界を存立させてる。そのことをまともに内面化すれば、自分の感じてることがどちらか一方向に決定的に正しいなんて言えない。
いや、そういう話ではない。緩慢な条件反射だけが残った。楔だ。もはやはっきりした理由はないけどどうしてもそのことに触れるとダメ、そういうものが人生にはいくつか残っていくんだろうと思う。少なくとも向こう、そうだな、三年くらいはそうじゃないですか。つらいっていうか、動揺するというのが適当かもしれない。平穏な精神生活を乱すそれ。まあ俺が勝手に乱れてるわけですが。がー。
新しい石鹸を箱から出して、ビニルをはがして、手に取ると、ずっしりと質量。昨日まで使っていた、やせた石鹸が、もとはこんな確かな質量を持っていたことに驚いた。質量は存在の核だ。質量を感じることは、その存在を知ることだ。君の体温より、きみの体重を感じたい。