日記

何時に起きたか忘れた、が、ツイッターの発言を見ると十時半すぎ起床、ということになる。 福祉国家がうまくいっているか調べるには、保護されるべき人の満足度を見ればよい。言い換えれば、保護されるべき人たちは、福祉国家の到達度をみるのに役立つ。それ…

一億人の俳句入門

長谷川櫂、講談社、2005年。「決定版」が講談社現代新書から2009年に出ている。 著者はとても頭の切れる人だと思う(東大法学部……)。文章はたぶんに断定調だが、その発言が独断に感じられることはない。著者がものごとをクリアに、かつ正確に把握している証…

論理学をつくる, 戸田山和久, 2000

読んだ読んだ。中断期間も含めて二年ほどかかりました。時間はかかったが、ひととおりやり切ったおかげで論理学まわりの見通しはだいぶよくなったような。日本語でひとりで論理学をはじめるには、やっぱりこれなんだろうか。確かに説明がていねいで読みすす…

言語哲学大全I 論理と言語, 飯田隆, 1987

再読。一度目は2010年の5-6月ごろ。入門書なのに、読むの二度目なのによーくわかった気はしない。この本に書いてあることを「あたりまえじゃん」と思いながら読める日はまだ遠そう。とはいえ、概観くらいはつかめた。以下、その内容をメモしておく*1。 本書…

「ベクトル」の適切な用例

「ベクトル」という数学用語はしばしば「方向性」という意味合いで使われる。多く「ベクトルが違う」という言い回しにおいてこの用法は見られる。ところで高校数学におけるベクトルの定義は「方向をもった量」であって、それゆえ「ベクトル」をわざわざ比喩…

時間と自由

そういえば「なんか書く」と言っといて忘れていたので、ベルクソンについて少しだけ。一読しただけなので誤解があると思いますが。 ベルクソン(中村文郎訳)『時間と自由』、岩波書店(岩波文庫)、2001年(原著1889年)。 『時間と自由』(これは英訳のタ…